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俳優になるには?オーディション・事務所・収入などを解説‐シゴトニンラボ

皆さんもご存じの通り、テレビドラマや映画に登場する人物を演じる人が俳優・女優です。

俳優がシゴトを得る方法や、俳優になるにはどうすればよいのかなどについて解説していきます。

仕事内容

基本的な俳優のシゴトは演技をすることです。その作品内で自分に与えられた役柄を演じます。演技をして作品を作り上げ、見ている人に感動などの感情の動きを与えることが俳優の役割です。

脚本家や作家が作った台本に従って練習を行い、リハーサル、本番という流れで演技をします。ドラマや映画の場合は撮影のため、間違えたり納得の行かない場合は納得のいくまで撮り直しをします。一方で舞台で行う演劇などはお客さんの前で演技をするので失敗は許されません。

放送中のテレビドラマに出演している俳優がテレビ番組に出演しているのを見たことがある人は多いのではないでしょうか。知名度が上がり、俳優としての仕事が増えると同時に雑誌でのインタビューやテレビ出演などの活動も増えていきます。実際に俳優からテレビタレントに転身する人もいます。

仕事の流れ

新人や若手、人気が出る前はオーディションに応募して仕事を獲得していきます。オーディションの情報は事務所に所属していたほうが情報が入ってきやすいです。

人気が出てくると、個人に声がかかるようになり、オーディションを通らずとも仕事がもらえるようになります。

自分の演技が認められれば次の仕事につながるので、全ての仕事が勝負の世界です。

俳優になるには

俳優になるのと、俳優の収入だけで生活するというのは意味がまったく異なります。俳優として芸能事務所に所属しても、仕事がもらえなければ収入を得ることはできません。大変なのは俳優になった後仕事を得ることだと思ってください。

ここではまず俳優のなり方、事務所の入り方についてまとめます。主に3つの方法が挙げられます。

オーディションに参加する方法

芸能プロダクションや事務所のオーディションに応募して所属する方法が最も一般的です。小さな事務所だから大手が多いです。ただ、大手の事務所は多種多様のジャンルの仕事がたくさん入るため、自分に合った役ややりたい役がまわってくるとは限りません。その事務所の所属俳優や仕事内容など、自分でしっかりリサーチしてからオーディションに参加しましょう。

俳優養成所から事務所へ

芸能事務所付属の俳優養成所や演技の専門学校を卒業し、エスカレーター式に事務所所属を目指す方法があります。芸能事務所付属といっても、必ず事務所に所属しないといけないわけではありません。同様に、必ず事務所に所属できるというわけでもありません。養成所でレッスンを受けながら、才能が認められると所属できる場合があるという事です。

養成所や専門学校では、芸能事務所を集めてスカウトのオーディションを行うこともあります。何よりも演技を学ぶことができるため、俳優を目指すためのステップアップになるでしょう。

劇団員

劇団とは、定期的に舞台や演劇を主催する団体で、そこに所属する人たちを劇団員と言います。先輩や知人とのつながりや、劇団のオーディションから劇団に入ることができます。当然ですが「劇団四季」や「宝塚歌劇団」のような人気の劇団ほど入団が難しいです。舞台への出演機会が多い点はメリットですが、収入面が厳しいというデメリットがあります。

中でも最も多いパターンはオーディションを突破して事務所に所属する方法です。やはり、事務所は俳優に代わって仕事を取ったり、スケジュールの管理を行うので、所属するメリットは大きいと思います。ただ、所属俳優の得たギャランティの一部は事務所におさめられます。自分の力(人気や実力)で仕事を取れるようになるまでは、俳優の仕事のみで生活するのが難しいため、バイトをする人がほとんどです。

俳優になることよりも、俳優として稼ぐことのほうがはるかに難しいのです。

俳優の年収

俳優の年収はまさにピンからキリまでです。年に10万円未満の人から、トップ俳優になると数億円稼ぐ人までいます。基本的には映画や舞台に出演した際のギャランティが給料になります。

駆け出しの俳優の出演する小さな劇場での舞台のギャラは1回の公演で数千円だったり、交通費と食事のみ支給という場合もあります。ドラマや映画といった映像作品も現場によって出演料が異なります。俳優個人の質(キャリアや人気など)やスポンサーや放送局、公開の規模などの要素で決まります。映像作品のほうが舞台と比べると出演料は高い傾向にあります。

また、CM(コマーシャル)の出演料は単価が高い傾向にあります。人気俳優になると1本あたり1000~5000万円になることも珍しくありません。

学歴・資格

俳優になるには資格も学歴も必要ありません。東京大学卒業などの圧倒的な学力や、特定のジャンルに関する知識があると、それらが1つのキャラクターになり、テレビ番組の出演機会がもらえるかもしれません。役をもらったり、テレビ番組出演のためにキャラクターをつけることは多くのタレントや俳優がやっていることです。

スケジュール例

人気俳優の1日

05:00 起床&準備

06:00 撮影現場へ移動

07:00 到着

07:30 撮影開始

12:00 休憩

13:00 撮影開始

16:00 撮影終了

17:00 帰宅

20:00 台本読み込み

22:00 就寝

連続ドラマの撮影が続いているときは、毎日のように朝早くから撮影があります。撮影場所が近場であればタクシーで移動したり、ロケバスで数時間移動することもあります。撮影は数回の小休憩と1回の昼休憩があることが多いです。夜の時間にしかできない撮影がある時は、撮影が深夜まで続きます。上記の例のように早く帰れた時はゆっくり休み、翌日の撮影のための準備、台本読み込みを行います。

やりがい・楽しさ

自分の演技で見ている人々を魅了することができるというのが大きな魅力であり、やりがいです。テレビドラマでも映画でも、小さな舞台でもこのやりがいは変わりません。また、ひとつの作品を作り上げるということに達成感や充実感を感じる人も多いです。そしてその作品は世に出て残りつづけるというのも貴重な体験ですよね。

俳優というのは競合が多く売れるのが難しい厳しい世界ですが、人気を獲得することができればたくさんの作品に出演し、一般の正社員ではありえないほど高い収入を得ることもできます。厳しいですが夢がある世界です。

大変なこと・つらいこと

やはり最も大変さを感じるのは、売れない時期の生活です。アルバイトで生計を立てながらオーディションに参加し続け、なかなか仕事が得られないと精神的につらい日々が続きます。地道に演技力を磨いて仕事を取れるように努力する日々です。

売れて人気がでた後も大変なことはあります。収録時間は深夜になることも多く、多忙な中で不規則な生活を強いられることがあります。また、芸能レポーターや雑誌記者から追われ、プライベートの生活が失われます。

魅力・やりがいが大きい分大変なことも多いシゴトです。

参考にしたサイト

『キャリアガーデン』

https://careergarden.jp/jyuuishi/

『たまご俳優』

https://tomi18.com/

『職業図鑑』

https://aaaaaa.co.jp/job/post-1200/

『13歳のハローワーク』

https://www.13hw.com/home/index.html